矯正歯科について
歯並びと「8020」達成率
「8020」という言葉を聞いたことはありますか?これは「80歳までに20本の歯を残しましょう」と、日本歯科医師会と厚生労働省が提唱しているものです。
2022年の厚生労働省の調査によると、この8020の達成率は約51.6%と報告されており、過半数の高齢者がこの目標を達成していますが未だに約半数の高齢者は達成できていないのが現実です。
さらに、良好な歯並びを持つ人は歯並びにガタガタが多い人やかみ合わせが悪い人に比べて8020を達成している人の割合が多いことが分かっております。
歯並びの重要性
良好な歯並びがなぜ健康の維持に不可欠なのか。
それは歯並びが整っていないと食べ物の残りかすが歯と歯の間に溜まりやすく、汚れをきれいにとり切ることが難しくなるからです。
適切な歯磨きができていなければむし歯や歯周病のリスクが増加し、結果的に歯を失うことに繋がるため8020の達成は難しくなってしまいます。
矯正治療の役割
矯正治療によって歯が綺麗に並ぶと治療前に比べ歯ブラシを当てやすくなり汚れも落ちやすくなります。
適切な歯磨きができているとむし歯や歯周病のリスクが減りますので健康なご自身の歯をより長く使っていただけます。
また、噛み合わせのバランスを維持し顎関節症や顔面の筋肉の不調和を防ぐことにも役立つといわれております。
つまり矯正治療は歯並びが綺麗になりご自身での口腔ケアがしやすくなることで歯を失うリスクを低減させるという機能的な面はもちろん、美しい笑顔を創造するといった審美的な側面もありますし、さらには口腔内だけでなく全身の健康維持にも非常に重要な役割を果たしております。